「配信するとゲームがカクつく」それ、回線が原因です
OBSを起動した瞬間、ゲームのフレームレートが急落。
視聴者から「カクカクしてます」のコメント。
気づいたら配信が切断されている。
YouTubeやTwitchで配信を始めたけど、こんな経験ありませんか?
PCスペックは十分なはずなのに、なぜか配信すると重くなる――その犯人は光回線です。特に「上り速度」が足りていないケースがほとんど。
今回は、ゲーム配信に本気で取り組みたい人のために、配信者目線で選ぶべき光回線を徹底解説します。プロストリーマーの環境から、OBSの最適設定まで網羅しました。
なぜ配信すると重くなるのか?3つの原因
1. 上り速度が足りていない
多くの人が見落としがちなのが「上り速度」。
- 下り速度: 動画視聴やダウンロードに使う(受信)
- 上り速度: 配信やアップロードに使う(送信)
一般的な光回線は「下り1Gbps」を謳っていますが、上りは実測で30〜50Mbps程度しか出ないことも。
しかし配信には、ビットレートに応じた上り速度が必要です:
- 720p/30fps配信: 上り3〜5Mbps
- 1080p/60fps配信: 上り6〜10Mbps
- 高画質配信: 上り15Mbps以上
さらに、ゲーム自体の通信も同時に行われるため、余裕を持って上り30Mbps以上は確保したいところです。
2. Ping値が高い
配信中、あなたのゲームはこの順番で処理されます:
- あなたの操作がゲームサーバーへ送信(Ping値に影響)
- サーバーが結果を返す
- 同時に配信サーバーへ映像を送信
Ping値が高いと、ゲーム内での入力遅延が発生。FPSや格ゲーでは致命的です。配信しながらでもPing値20ms以下を維持できる回線が理想。
3. パケットロスとジッター
- パケットロス: データの欠損(配信が途切れる原因)
- ジッター: 通信の揺らぎ(カクつきの原因)
安定した配信には、速度だけでなく「通信品質」が重要なんです。
【配信者の悩み別】症状と対策
「OBSを起動するとゲームが重くなる」
原因:
- CPUエンコードでPC負荷が高すぎる
- 上り速度が不足している
- ビットレートを高く設定しすぎ
対策:
- NVENCエンコード(NVIDIA GPU使用)に変更
- ビットレートを6000kbps以下に設定
- OBSの優先度を「通常以上」に変更
- 上り速度50Mbps以上出る光回線に変更
「視聴者から『カクついてる』と言われる」
原因:
- 上り速度が不安定
- ビットレートが回線に対して高すぎる
- 配信サーバーとの相性が悪い
対策:
- OBSの「ネットワーク」タブで詳細を確認
- 配信サーバーを手動選択(東京サーバー推奨)
- ビットレートを実測上り速度の80%以下に設定
- IPoE(IPv6)対応回線で混雑を回避
「配信が勝手に切断される」
原因:
- パケットロスが発生している
- ルーターの処理能力不足
- 回線が夜間に混雑している
対策:
- 有線LAN接続必須(無線は論外)
- ゲーミングルーターでQoS機能を使う
- プロバイダーを変更(PPPoE→IPoE)
- 独自回線(NURO光・auひかり) に変更
プロ配信者が選ぶ!配信に最強の光回線6選
【上り最速】NURO光 10ギガプラン
- 上り最大10Gbps(実測500Mbps〜2Gbps超えも)
- 下りも最大10Gbps、配信+ゲームを同時に快適動作
- Ping値10ms以下の報告多数
- 提供エリア:関東・関西・東海・九州・北海道の一部
👉 4K配信・複数チャンネル同時配信するガチ勢向け
【月額料金目安】戸建て:5,700円〜 / マンション:2,640円〜
【安定性No.1】So-net 光(auひかり)
- 独自回線で混雑知らず、夜間も速度低下なし
- 上り実測100〜500Mbps、配信に十分なスペック
- au/UQユーザーはスマホ割で月額1,100円引き
- IPv6標準対応
👉 毎日決まった時間に配信するレギュラー配信者向け
【月額料金目安】戸建て:5,610円〜 / マンション:4,180円〜
【コスパ最強】BB.excite光回線 クロス10ギガ
- 10ギガ回線が月額6,000円台と他社より安い
- IPv6 IPoE標準対応
- 上り速度も高速、配信+複数デバイス同時利用OK
- 提供エリア:NTT東西の10ギガ提供エリア
👉 配信で収益化を目指す駆け出しストリーマー向け
【月額料金目安】6,050円〜(戸建て・マンション共通)
【バランス型】GMOとくとくBB(GMO光アクセス)
- v6プラス標準装備で混雑回避
- 上り実測50〜200Mbps、1080p/60fps配信なら十分
- Wi-Fiルーター無料レンタル
- 全国対応、月額料金も安め
👉 週末だけ配信する兼業ストリーマー向け
【月額料金目安】戸建て:4,818円 / マンション:3,773円
【入門編】BB.excite光回線 ネクスト1ギガ
- 契約縛りなしで気軽に始められる
- IPoE対応で夜間も安定
- 上り実測30〜100Mbps、720p配信なら問題なし
- 全国対応
👉 配信を試してみたい初心者向け
【月額料金目安】戸建て:4,796円 / マンション:3,696円
【スマホ割活用】ソフトバンク光
- ソフトバンク/Y!mobileユーザーは月額1,100円引き
- IPv6高速ハイブリッド対応
- 全国広範囲に対応
- サポート充実で初心者も安心
👉 スマホとセットで固定費を削減したい人向け
【月額料金目安】戸建て:5,720円 / マンション:4,180円
配信用光回線を選ぶ4つのチェックポイント
1. 上り速度の「実測値」を確認
公式サイトの「最大〇〇Gbps」は理論値。実際のユーザーレビューで上り速度を確認しましょう。
目安:
- 720p配信: 上り30Mbps以上
- 1080p/60fps配信: 上り50Mbps以上
- 4K配信・複数配信: 上り100Mbps以上
2. IPoE(IPv6)対応か
従来のPPPoE方式は、夜間に混雑して速度低下します。IPoE方式なら混雑ポイントを迂回できます。
特に配信者は夜の時間帯が勝負なので、IPoE対応は必須です。
3. 独自回線 or NTT回線
- 独自回線(NURO光・auひかり): 利用者が少なく高速・安定
- NTT回線(光コラボ): 全国対応、IPoE対応なら問題なし
提供エリア内なら独自回線がおすすめですが、エリア外ならNTT回線のIPoEプランを選びましょう。
4. 10ギガプランは必要?
こんな人は10ギガを検討:
- 4K配信をしたい
- 複数プラットフォームで同時配信
- 配信しながら動画編集データをアップロード
- 家族もネットを使う
通常の1080p/60fps配信なら、1ギガプランで十分です。
【OBS設定】回線を最大限に活かす配信設定
光回線を変えても、OBSの設定が悪いと意味がありません。
推奨ビットレート設定
| 解像度 | フレームレート | ビットレート | 必要上り速度 |
|---|---|---|---|
| 720p | 30fps | 3,000kbps | 5Mbps以上 |
| 720p | 60fps | 4,500kbps | 7Mbps以上 |
| 1080p | 30fps | 4,500kbps | 7Mbps以上 |
| 1080p | 60fps | 6,000kbps | 10Mbps以上 |
ポイント: ビットレートは**実測上り速度の70〜80%**に抑えること。余裕を持たせないと配信が不安定になります。
エンコーダー設定
- NVIDIA GPU持ち: NVENC(ハードウェアエンコード)
- AMD GPU持ち: H.264/AVC(AMF)
- GPU弱い: x264(ソフトウェア)、ただしCPU負荷高
配信サーバー選択
- YouTube: 東京サーバーを手動選択
- Twitch: Asia: Tokyo サーバー
- サーバーとのPingは10ms以下が理想
【応急処置】今すぐできる配信カクつき対策
回線変更前に試してみてください:
- 有線LAN接続に変更(無線は絶対NG)
- バックグラウンドアプリを全停止(特にブラウザ)
- ビットレートを下げる(6000→4500kbps)
- 配信解像度を下げる(1080p→900p→720p)
- ゲーム内設定を下げる(描画距離・影など)
- ルーターを再起動
- LANケーブルをCAT6以上に交換
それでもダメなら、回線自体を見直す時期です。
プロストリーマーの回線環境を覗いてみた
実際の配信者はどんな回線を使っているのか?
大手配信者の環境(聞き取り調査)
- NURO光10ギガ: 複数人が採用、安定性と速度で好評
- auひかり: 地方在住者に多い、夜間も安定
- 地域電力系光回線(eo光・コミュファ光など): エリア内ならコスパ最強
共通点
- 全員が有線LAN接続
- ゲーミングルーター使用率80%以上
- 10ギガプラン使用率は約30%(意外と1ギガでも十分)
配信で収益化を目指すなら、回線は「投資」
配信活動を本気でやるなら、機材への投資は当然ですよね?
- 高性能PC: 15〜30万円
- マイク・カメラ: 5〜10万円
- 光回線: 月5,000〜6,000円
この中で、回線は最もコスパが良い投資です。月6,000円で配信の質が劇的に向上し、視聴者維持率が上がれば、収益化も近づきます。
逆に、回線が悪いと:
- 視聴者が離脱する
- 切断で配信が中断
- ゲームパフォーマンスが落ちて視聴者が飽きる
「配信が重い」は、視聴者にとってもストレス。回線改善は、あなたのチャンネルの成長に直結します。
まとめ:配信者こそ、光回線にこだわれ
配信の質を決めるのは、PCスペックだけじゃありません。上り速度・Ping値・安定性が揃った光回線があってこそ、快適な配信環境が整います。
- 1080p/60fps配信なら 上り50Mbps以上
- 同時配信・4K配信なら 10ギガプラン
- IPoE(IPv6)対応は必須
- 独自回線なら混雑知らず
あなたの配信の可能性を広げるのは、たった月数千円の回線投資かもしれません。
――さあ、次のレベルへ。最高の配信環境を手に入れよう。
関連リンク:


